この浄瑠璃国の建国者こそ、何を隠そう薬師如来(やくしにょらい)さまだったのです。
早速、浄瑠璃国(西方の極楽浄土に匹敵する東方のパラダイスとお考え下さい)の建国に取りかかったのはいいが、いつまた悪魔たちが襲ってくるか分かったもんじゃない。そこで12人の神将たちは、国の12方に陣営を張り、それぞれの場所について警備にあたることにしました。
12方の陣営は、もちろん12支の方角の設けられた。彼らは、当時の戦闘服にあたる兜(かぶと)や帯に、シンボルマークとして12支の印をつけ、浄瑠璃国ができた今でも、交代で警備を続けているのです。