週7日という単位は、古代人が七つの惑星と月の満ち欠けという、七日ごとの変化を神の意志としてとらえ、それをキリスト教が生活の区切りとして実用化したと見ることもできる。
その底には、人間にもっとも適合する数を七とするピタゴラスの哲理もからんでいるように思えてならない。しかし、七という数字はまことに不便な数で365日も、12ヶ月も30日も7で割り切れない。そのため暦日と週日を合わせるのはきわめてむずかしく、何月何日が何曜日かということは一目でわからないことが残念である。
7曜日のルーツは日(Sun:太陽)、月(Moon:月)はよしとして、火、水、木はすべて北欧神話、つまりヴァイキングたちの神話の神の名前である。
金曜日は、ローマ神話の慈悲深く、美しい女神フレイヤ(FreiJa)の名前が付けられた。週末の土曜日(Saturday)は、ローマの農耕神サトゥルヌス(Satur n・英語ではサターン)の名前である。サトゥルヌス(ギリシャ神クロノス)は、ゼウスに追われてイタリアへ逃げ、豊穣神となった神である。
英語の12ヵ月のルーツは‥‥
1月から6月まではギリシャ・ローマ神話の神々の名前、
(1月:ローマ神ヤヌス《ヤヌアリウス》Januarius
2月:贖罪の神フェブルウスFebruus
3月:軍神マルスMars
4月:美と豊穣の女神アプロディテーAphrodite
5月:豊穣の女神Maia
6月:ローマ神話の女神ユノーJuno〔ジューン・ブライド(六月の花嫁)はユノー(ジューン)にちなんでいる〕)
7月:ローマの独裁者ユリウス・カサエル(Julius→July)、8月:カサエルの妹の孫アウグストゥスは8月<セクスティリスSextilis>をAugustusと変えてしまった。9月から12月までは数字に由来している。セプテンバー(September)という月が「七番目の月」という意味をもちながら、今なお9月として使われている事実はどうして、どうして?
 
 
和風月名(わふうげつめい)
 
旧暦では、季節や行事に合わせたもので、現在の暦でも使用されることがあるが、現在の季節感とは1〜2ヶ月程のずれがある。