今、日本にはありとあらゆる占いが渦巻いていて、もう、どれを信じたらいいのか分からない状態。
結局、自分が一番好きだと思えるもの、おもしろいと思えるものを選ぶのがいいんじゃないかな。占星術は同じルーツをもつ兄弟なんだし、どれが優れていてどれが劣っているというものでもないと思うが。
手相占い
 インドや中国ではBC3000年には早くも手相学が実施されたという。手相見は、まず一目瞭然なところから始まり、無数の複雑な判断と解釈を何段階も重ねて、やがて究極の詳細へ到達する。判断は断定的にではなく、可能性と傾向を示唆するような表現で伝えられる。
手相見が性格と運勢を占う第一の手掛りは、手の全体的な形状での判断やまた指も重要な判断材料である。
各宮(指のつけ根とへりにあるふくらみを宮)と手のひらの各部分の呼び名からしても、手相占いの占星術との関連性は明らかである。
人差し指のつけ根の宮から外側へ順に──木星、土星、太陽、水星、火星、手のひら下部は月、親指つけ根下側は金星、金星の上は火星などの複雑な決まりに加えて、手相に現れる印は、円、星形、T字形、方形とさまざまだが、さらにその現れる順序となるともはや無限である。
占ってもらう人が求めているのは、まさにこの無限の可能性なのであって、これは未来や隠された性格を知るためというより、自分が独特の運命にあることを確認するために必要なのである。