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★あっしは阿修羅

帝釈天と天女
 福寺創立1300年記念として、2009年東京や福岡の国立博物館で開催された「国宝阿修羅展」では、合計165万人以上を動員し、人気を集めた阿修羅とは…
 修羅の住処は、須弥山の周囲の海の中である。位でいえば「人間」の下、「畜生」の上に位置する。しかし、その力は「天」にも匹敵するそうだ。
 ンドゥー教では、阿修羅たちとインドラ神(帝釈天)を筆頭とする天神たちとの絶えざる抗争は、よく知られている。
 修羅の中で有名なのがラーフラ・アスラである。『長阿含経』によると須弥山の北、大海の水底に、たてよこ八万由旬の途轍もない都城をもっているそうな。ラーフラ・アスラは、自分の頭上を、三十三天や太陽や月などが行ったり来たりしているのが気にくわない。それでインドラ神にけんかをしかけたり、太陽や月をとって耳飾りにしようとしたりするのだという。
 た、他の経によると、ラーフラ・アスラは、ときどき天女が見たくなって、海底の住処を出て、須弥山に登っていくが、太陽の光がまぶしくて天女を見ることができないので右手で太陽を覆うという。これが日蝕である。月を覆うこともある。これが月蝕である。
  

 修羅は、本来「正義の神」であったそうな。阿修羅の前身は、ゾロアスター教(紀元前六世紀頃のペルシャの予言者ゾロアスター(ツァラシストラ)が始めた宗教)の主神、善と光の神アフラ・マズダにあるという。その正義の神を、仏教ではなぜ魔神にしてしまったのだろうか・・?
それは・・・阿修羅には美しい娘がいた。父親は、この娘を神々の帝王たる帝釈天(インドラ神)に嫁がせたいと願っていた。帝釈天は”力の神”であって、傍若無人な性格であった。ところが、帝釈天は阿修羅の娘を一目見たとき、うむ言わず、暴力で犯し、自分の女にしてしまったそうな。

 間だって、神様だって、もちろん阿修羅だって誰だって怒る。あたりまえだ。帝釈天に好意をもっていただけに、かえって阿修羅の怒りは激しかった。彼は、武器を持って立ち上がり、帝釈天に戦闘を挑んだのである。
けれども、帝釈天は力の神で、力の神を打ち負かすことは阿修羅にはできなかったが、しかし、負けても負けても、阿修羅は帝釈天に挑みかかるのである。
結果、力の神、帝釈天に刃向かったことより、阿修羅は魔類とされてしまった。


阿修羅像
 義は力に勝てなかったのだろうか・・・?この仏教説話は「正義は狭量」であるとの教訓なのではないだろうか・・・?
たとえば、帝釈天に凌辱(りょうじょく)された娘について言えば、その後、帝釈天の妃として幸福な生活を送っている。娘は幸福な生活を送っているのに、駆け落ちという昔の出来事や虫が好かないだけで、死ぬまで怒り続けている因業おやじのような阿修羅の姿として、眼に映ってくる。
つまり、正義の主張者は、相手に対する思い遣りを持てないでいるのではないだろうか。
説話の中に戦闘のさなか、小さな蟻を踏み殺しそうになって、蟻を助けるために自分の身を犠牲にして、蟻を助けた話がある。蟻を助けたのは帝釈天のほうである。帝釈天が力の神だからできたのであろう。正義の神阿修羅なら、自分の正義のためには、小さな蟻を犠牲にしても平気だろうと思ってしまう。

 義とは、そういうもので、正義を主張する者は「狭量」であり、正義に盲目となった人間は強引に正義を押し通す。国家もしかり、正義の数だけ国家がある。正義にこだわると、わたしたちも阿修羅とならざるをえないのでは・・?阿修羅が魔類になったわけがおわかりでしょう・・・!
 ちにこの阿修羅は、異教の神々と共に釈迦の教えに従い、仏教を護(まも)る八人の善神となり、八部衆と呼ばれるようになったのである。
 修羅や12神將は、須弥山の中腹にある夜叉宮(やしゃぐう)に住み、阿修羅は仏教を護(まも)り、12神將は、私たち干支に配された人々を24時間護っている世界最強のサポーター軍団である。
この世界最強サポート軍団は仏教のため、私たちの幸せのために応援してくれているのだ!


興福寺阿修羅像
 福寺の阿修羅像は、三面六臂(さんめんろっぴ・三つの顔と六本の腕を備えている)という超人的な姿をしており、手も足も細く長くしなやかにつくられている。その顔立ちにも少年のような親しみやすさがある反面、人々の悩みを一身に背負って、眉を寄せてその苦しみに耐え、何かを静かに語りかけてくれるような優しさもみえる。
 良時代に造られたこの像が、今日もなお興奮さめやらず、親しまれ、愛されていることは、やはり興福寺の阿修羅は永遠の名像といえる。
雑学1

 間界も「地獄」!?
  さんざん悪い男にもて遊ばれた女が別れ際の捨てゼリフで
  「あんたなんて、地獄に落ちればいいのよ!」
  なんて言ったりするのが、安っぽいドラマにはありがちでしょう?
  でも、考えようによっては、この人間が住む世界も「地獄」と言えないことはないのだ。

 しい占い師が、「あなたの前世は武将です。それも直江兼続です」などといって、喜ばせるが(後が恐ろしい)仏教には、往生したのち、ふたたび来世に生きかえるという輪廻転生の発想がある。「地獄道」「人道」などの六道という六つの世界があるとされている。よく「生まれ変わったら」と言うけど、生まれ変わりっていうのは、この六つの世界の中で行われるわけ。まかり間違っても極楽に生まれ変わるなんてのは、99.9%ムリだと思うよ?

死後35日目の担当は閻魔大王
 七日を過ぎたとき「三途の川」を渡り、対岸で、生前の罪の重さを量られ(渡し賃は六文、袖の下はないようだ)7日ごとに7人の裁判官が判定し、49日目に六道が決定するという。ちなみに、閻魔大王(エンマ)は死後35日目を担当しているという。
  (49日の供養とは・・・来世へ旅立った故人が49日間中有(ちゅうう:死後、次の生を受けるまでの間の状態)の世界を彷徨っている魂を、成仏させる7日ごと行う最後の法要供養の儀式)
【賽の河原】(さいのかわら:三途の川を渡れない子供たち)
  両親を悲しませ、修行をする間もなくその罪の重い子供は三途の川を渡らせてもらえず、石を積み、布施の行を積む。しかし、鬼が壊しに来て、鉄棒で打つ。救ってくれるのはお地蔵さん。

ゃあ、この六道っていうのは、どんな世界なのか、簡単に説明しましょう。
  

天道
  インド出身の神々や神霊などが住んでいる世界。神さまが住んでいるところだっていうのに、この世界でも、仏さまのいる世界から見れば、絶対的な境地とは言えないらしい。限りない快楽が渦巻いちゃってるすてきなところで、毎日が酒池肉林の生活。長生きもできるけど、死ぬときは地獄に勝るとも劣らない苦しみが待っているんだって。
  

人道
  私たちが住んでいる人間の世界のこと。なかなか暮しやすい場所のようにも思えるけど、どんなにいい人でも死んじゃうし、四苦八苦のいろんな苦しみを味わわなくちゃならないし、そう言えば世界のどこかでは必ず戦争が起きてるし、天変地異も必ずどこかで起きているし、仏さまたちから見れば、ぜんぜんたいしたことない世界なんだろうなあ。


四苦八苦
阿修羅道
  人間には劣るけど、寿命は短い。神さまたちと同じような能力を持つ鬼神たちの世界。優れた者は須弥山の北、巨大な海底に住み、劣るものは4つの島の間の山の岩山の間に住んでいる。ここでは毎日、朝から晩まで、まるでSMの世界のように、天界の者によって侵害され、あるいはいろんな責め道具で責められるんだって。
  SM好きの方は次の世ではぜひここに生まれ変わることおススめ。


畜生道
畜生道
  鳥や獣、虫や魚の住む34億種類の鳥禽類(ちょうきん)獣類、虫類の世界。いつも人から施しを受けるばかりで、自分からは何もしようとしなかったような人は、この世界に落ちるとのこと。お互いに食べ合ったり殺し合ったりしちゃう恐ろしい世界みたい。

餓鬼道
  ここはすごいよ。食べ物も水も一切口にできないって苦しみを、500年も味わうんだから。ねたみやそねみの心が強かった人は、ここに生まれ変わるんだって。
  よく自分よりモテてる女を見ると「なんであんな子がチヤホヤされるわけ。あたしの方がずっといい女なのに」
  とか思ったりするけど、こりゃ気をつけないと、あなたは餓鬼道に生まれ変わっちゃうな。


地獄道
  人間たちの住む世界から約1千由旬(1由旬約14.4キロ)の地下にあり、30分もしないうちに到着してしまうところにあるのが地獄。
  地獄って行こうと思えばすぐに行けちゃうところにあるんだよ。
  この世界は地下8階建てになっている。
  B1F 鬼たちに鉄棒などでたたかれまくられる当活地獄(とうかつ)。ギャー。
  B2F ノコギリや斧で切り刻まれる黒縄地獄(こくじょう)。ヤメテー。
  B3F 熱〜く煮えたぎる赤銅の中に落とされたりしちゃう衆合地獄(しゅうごう)。ギョエー。
  B4F 鍋や釜でグツグツ煮られてしまう叫喚地獄(きょうかん)。アレー。
  B5F ここまで味わって来た苦しみの10倍を味わえちゃうという、驚異の大叫喚地獄。オー、ノー!
  B6F その大叫喚地獄の10倍苦しい焦熱地獄(しゃくねつ)。くっくるし〜い!
  B7F これまたさらに10倍のとてつもない苦しみを味わう大焦熱地獄。もーダメ。
  B8F 究極の地獄。阿鼻地獄(あび)。オー・マイ・ゴッド!
  ざっとこんな感じ。極楽に行かなければ、結局は、この六つの世界の中をずっと生まれ変わるって仕組み。今の世の中で出世したいとか地位や名声やお金が欲しいと思うのもいいけど、地獄道なんかに生まれ変わったりしないように気をつけて…?
雑学2

 国と地獄という観念は、原始時代から人間の心の中にあったようである。生前に徳をつんだ人には永遠の平和と幸福を――このような来世思想は、全世界のあらゆる文化に共通している。来世がどうなっているかを誰も正確には知ることができないにもかかわらず、来世の存在だけは固く信じられている。
 園を意味する「パラダイス」という言葉はもともとペルシャ語で、「祝福された者の国」の意味をもち、後にギリシャ語に取り入れられたのである。後年「天国」の意味で用いた。
 教、ユダヤ教、キリスト教においては、罪に走りやすい人間を正道につなぎとめておく教訓的手段として、地獄は気味悪く恐ろしいイメージで描かれる無限の罪という脅しである。

中国の極楽
 国の極楽
  18世紀、中国の皿に描かれた極楽のようす。善人の魂は、神々の宮殿に迎えられる。


 判の下る日
  15世紀ドイツの画家の描く最後の審判の日の恐怖と喜び。罪人が悪魔に食われる一方で、祝福された者は天使に楽園へ導かれる。


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