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★仏の世界もサラリーマン社会!?

 もそも仏さまとは、どんなおかたなのかも知らないっていう人もいるはず。
じゃあ、仏さまってどんな人なんでしょう?

 さま=仏陀(ブッダ)=おシャカさまという考え方、は正しい。でも仏さまは一人じゃない。もっと沢山いるのだ!
 ぜ?どーして?そんなことになるのかと言うと、仏教では「悟りを開いた人=仏さま」なわけ。だから、私でもあなたでも悟りさえ開けてしまえば、仏さまになれちゃうのである。(まずムリな話だけどね)。
 の仏さまたちは、どこに住んでいらっしゃるかと言えば、これまたおもしろい。仏さまの社会、仏さまの国というのがあるのだ。あくまで簡単に分かりやすく説明すると、仏さまの社会は、こ〜んな感じかな。
 さまたちが住むのは、須弥山(しゅみせん)という山の頂上から、さらにはるかかなた。この世から時速2万8千キロのロケットに乗ったとしても約4万7百70年もかかってしまうような、気が遠くなるようなところ。でもって、すばらしいお家にお住まいで、食べたいと思ったものは何でも食べられちゃうような生活を送ってらっしゃるそうな。
 なみに、須弥山(しゅみせん)という山もハンパじゃない。仏教の宇宙観を説明していると言われる須弥山の高さは8万由旬(1由旬説は約14.4キロ)推定約115万キロもある。地球から月までの距離が約38万キロだって言うのに、その3倍近くもあるんだ。
しかもこの山、金、銀、宝石で出来ちゃってると言うんだから、これまたすごい。もし人間が須弥山へ行けることができるようになったとすれば、間違いなくディズニーランドなんてメじゃない世界一、宇宙一のレジャーランドになると思うな。


談』アバター
 天の神々が住むという衛星「須弥山」の鉄囲山には金、銀などの宝石の宝の山が‥‥
  また、パンドラの生物グレートレノブラリクス(巨大な赤い鳥)に類似するような巨大な怪鳥(迦楼羅鳥 かるらちょう)は、須弥山の北にある大鉄樹の枝の先端を住みかとし、その翼の長さが336里(1320,48Km)あるという。その長い翼で四海を飛び回り、竜を捕えて常食とし、口から絶えず大火焔を吐く鳥である。


怪鳥と迦楼羅像
 てつもない映画興行収入(26億4千万ドル)を稼ぎ出した『アバター』(2009年公開)
  22世紀の宇宙を舞台に鉱物資源豊かな衛星の支配をめざす人類と、自然と共生し、肉体能力が人間よりも高く、研ぎ澄まされた感覚を持つ、先住民との戦いを描いた作品。
  我々人類も、アバター・プロジェクトの衛星パンドラのように、いつの日か須弥山の、ハレルヤ(Hallelujah:ヘブライ語で「主をほめたたえよ」の意、キリスト教で、神の恵みをへの感謝を表わす語)山ならぬ鉄囲山に侵略し、金、銀、宝石を侵奪するかも知れない‥‥?
  まさか、そんな「バチアタリ」なことはしないと思うが‥‥。アバター(Avatar)とは、サンスクリット語で「地上に降りた神の化身」の意味もある。神々が「バチアタリ」な行為をさせないためにも未来永劫、我々人間を監視しているのかも‥‥!
  

 たち人間には考えられないような宇宙のかなたに住む仏さまたちであるが、仏さまの社会にも「位」がある。
「仏さまの社会もサラリーマン社会といっしょなんじゃん」と、不謹慎にも思わず思ってしまう。
仏教では、宇宙を金輪際から有頂天までと説いている。今日、私たちは「金輪際いたしません」などと否定を強調する「絶対に」「決して」などの意味に使っている。
ところが仏教でいう金輪際とは金輪と水輪の境目のことであり、人間は金輪の上に住んでいるとされ、その金輪の際が地下の際(はて)であるということから、“極限”という意味をもつようになっているのである。
仏教では、最高の天を《有頂天》という。有頂天とは、私たちはよく、物事に熱中して他のことをかえりみず、天にも昇るような気持ちのときや、得意の絶頂にあるようなときにこの言葉を使うが、すなわち天とは神を意味し、神の住む高いところのことである。

 は、仏さまの社会をちょっとのぞいてみよう。

東方浄瑠璃世界を造った薬師如来さま
方浄瑠璃世界を造った
  薬師如来さま
  仏教では、最高の天を有頂天というが、人間の住む金輪際から有頂天までを計算すると、2兆684億5488万由旬となり、これが仏教による宇宙の大きさであるともいえる。
一由旬(牛車で1日の行程)を14.4キロとして1光年9兆4600億キロとすると4.08光年となる。東方浄瑠璃国はケンタウルス座の太陽系から最も近いプロキシマあたりでしょうか?


阿弥陀如来さまが造ったという苦しみが一切ない「極めて楽しいところ」のパラダイス西方極楽浄土
弥陀如来さまが造ったという苦しみが一切ない「極めて楽しいところ」のパラダイス西方極楽浄土
  ※五劫(ごこう)の長い間、恩惟して48の誓願を成就され、兆載永劫(ちょうさいえいこう)という計り知れない長い時を経て、十劫年前に願行が成就して阿弥陀仏になったという。
ちなみに、ヒンドゥー教では1劫が43億2000万年である。

五劫の意味【数は数々・・・】の項目参照


 んてったって一番偉いのは、悟りを開いた仏さま。仏さまの中の仏さまと言える方がたは、如来部(にょらいぶ)にいらっしゃる。
如来とは、ありのままの真実(真如)という意味。悟りを開いた仏さまの代表格は釈迦如来、大日如来、薬師如来、阿弥陀如来の四如来や阿閦如来(あしゅく)、宝生如来、不空成就如来、宝幢如来(ほうどう)、開敷華王如来(かいふけおう)、天鼓雷音如来(てんくらいおん)、定光如来、善名称吉祥王如来(ぜんみょうしょうきちじょうおう・薬師如来の分身と考えられている)の仏さまたちである。

 に偉いのは、悟りを開くために、只今修行真っ最中という仏さま。この方がたは、菩薩さまと呼ばれ菩薩部(ぼさつぶ)にいらっしゃる。
 菩薩だって、私たちから見ればもう十分に素晴しすぎる方がたなのであるが、仏の世界は超キビシイので、まだまだ修行が足りないのだそうだ。
でもそのうち、
「ビックニュース。この度○○菩薩さまが、長〜い修行をようやく終え、めでたく悟りを開かれました。おめでとうございます」
なんてニュースが聞けることもあるかもしれない。

薩部:文殊菩薩、普賢菩薩、虚空蔵菩薩、勢至菩薩、地蔵菩薩(『地蔵十三経』『地蔵本願経』においては、地蔵は弥勒菩薩が56億7千万年の後に出世するまでの間、現世において六道を輪廻する衆生(しゅじょう)を救済する菩薩であるという。『延命地蔵経』においては、健康、長寿、財宝などの十種にわたる御利益が詳細に記述されている)
薬王菩薩(良薬を施して、衆生の精神、肉体両面の病苦を除くとされる菩薩)
延命菩薩(長寿延命を祈る延命法の本尊となる菩薩)
般若菩薩(はんにゃぼさつ)、龍樹菩薩(りゅうじゅぼさつ)、馬鳴菩薩(めみょうぼさつ)、青頸菩薩(しょうきょうぼさつ)、持世菩薩(じせぼさつ)、大随求菩薩(だいずいぐぼさつ)、転法輪菩薩(てんぽうりん)、月光菩薩・日光菩薩(薬師如来の脇侍を務めている)など。

 薩部には如来となることが約束されている上に「未来の仏さま」と言われるかたがいる。弥勒(みろく)菩薩さまである。おシャカさまの予言によると、
「私が死んだ後、56億7千万年経たとき弥勒が人間界に現れ、私が救うことのできなかったすべての人間たちを救うであろう」
となっている。ちょっと待てよ。やっぱり、ノストラダムスの予言(1999年の7月人類滅亡)は大はずれで、当然だよね。おシャカさまがただしいのだ!

 て、菩薩部の中に含まれるものとして観音部がある。ここには、観音さまと呼ばれる方たちがいる。
手観音、聖観音(勢至さんと観音さんは『感無量寿経』によれば実は双子だったとのこと。区別をつけるために頭の冠に化仏(仏の形)があるのが観音さま)宝瓶(ほうびょう:水瓶)をつけたのが勢至さま。
馬頭観音、十一面観音、如意輪(にょいりん)観音、不空羂索(ふくうけんじゃく)観音、白衣(びゃくえ)観音、葉衣(ようえ)観音など。
  

 王部(みょうおうぶ)。ここでは、仏さまを守る立場の方がたが働いていらっしゃる。

王部:不動明王(五大明王の中心の尊)降三世(ごうざんぜ)明王(五大明王の一人、東方)軍荼利(ぐんだり)明王(五大明王の一人、南方)大威徳(だいいとく)明王(五大明王の一人、西方)金剛夜叉(こんごうやしゃ)明王(五大明王の一人、北方)愛染明王、孔雀明王、太元明王(太元帥明王)など。
  

 は天部。

多聞天(毘沙門天)と上杉謙信

 こにいらっしゃるのは、インドのバラモン教と結びついたり、インドの神話に登場する方がたで、12神将、四天王の帝釈天、毘沙門天、言葉や音楽、学問、芸術などの知識の女神弁才天、吉祥天女ともよばれる美しい尊容の吉祥天などの天界の神々が須弥山の中腹、山腹、頂上に住んでいる。
  

部:大自在天、伎芸天(ぎげいてん、大自在の娘)、那羅延天(ならえんてん)、鳩摩羅天(くまらてん、大自在の子、または韋駄天(いだてん)と同体ともいわれる)、伊舎那天(いしゃなてん:四方四隅の八方を守護する八方天の一人)、歓喜天(かんぎてん:抱き合う二像は、頭は象の姿をし、体は人と同じである。これは天婦和合の情愛を表現している)、那羅延天(ならえんてん:乗り物は前記の迦楼羅鳥)、風天(形は老人の姿でわきたつ雲の中でノロジカに乗っている。頭の後には水の特性を示す水輪がある)、水天(龍を眷属とする)、月天など。
まり仏さまの社会は、如来部→菩薩部→観音部→明王部→天部の5つの階級に分かれていると言えるのである。
 密に言うと、天部と明王部の方がたのことは仏さまとは言わないようだけど、ここではみんなまとめて仏さまと呼んじゃうことにする。どんな方がたであれ、ありがたくて、偉くて、りっぱな方がたには違いないのだから、いいじゃないですか。

  【余談】おエライ神さまと仏さま。帝釈天とゼウスの共通点


吉祥天女(国宝 奈良薬師寺)
 釈天は、殊勝殿(しゅしょうでん)と呼ばれる豪勢なバカでかい御殿に住んでいらっしゃるという。
  毎日が贅沢三昧の日々。しかも、49万4,900人の天女が殊勝殿で暮らしているそうな。驚くことにこの天女全員が、帝釈天の正妻だと言うのである。

 〜。一日に天女と×××すると約1300年以上もかかる。いっぺんに7人と×××するとしたって約190年はかかっちゃう。しかも正妻たちは、それぞれお付きの女性たちがいて、その数は346万4,300人にも上るという。ご主人が自分のお屋敷で働く女につい手を出しちゃうというのはよくある話だが‥。もしかしたら‥?この酒池肉林状態のスケールの大きさは、大奥なんてメじゃないって感じ。まぁまぁ、軍神として悪魔軍をやっつけたり、おシャカさまの修行時代には、自分の身を投げうって助けてあげたりと、仕事のできる男っていうのは、女にも強いっていうから、まぁしかたないのかね。

ゼウス像(ルーブル美術館)
 リシャ神話の中に、最も偉い神様として登場するゼウス。その優れた才能の中でも特に「生殖機能」においては、なみなみならぬものがあったみたい!
  ゼウスについて書いてある部分の半分以上が彼の異常なまでの女遍歴。
  彼が手をつけた女神たちでは、ラミス、ムネーモシュネー、エウリュノメー、レート、マイア、エソレクトラ、妖精では、イオ、アイギーナ、アンティオペー、カリストー。神さまのくせに人間の女にも手を出していて、ニオベー、セメレー‥‥などなど。
  ゼウスの妻ヘラは、超シット深いことで有名。ゼウスの浮気がバレる度に、目をつり上げて怒りまくるが、ゼウスは、それに懲りずにこのように、次の女、次の女と‥‥。
  49万4,900人の妻をもつ男・帝釈天と、種まき男・ゼウスの助兵衛物語でした。


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