お守りは良縁、家内安全、商売繁盛とかって、なんらかの目的のために持つものだよね。つまりは、お守りを持つこと自体が、解決策となっているわけ。だから、お守りは最も身近で簡単な宗教だと思うんだ。
 
お守りも歴史は古い、昔からいろんなお守りがあったようだ。
平安時代にいおいては、旅に出るおり、あるいは野遊びなどに出かける時などに胸からかける『懸守』(かけまもり)というお守りがあった。
 
 
 
 
 
 
 
エジプトで最も有名でもっとも強力なお守りと言われているのが「スカラベ」。「スカラベ」とは、太陽神ラーに捧げる生命のシンボルのことで、形はタマオシコガネという虫の形をまねたものが一般的。ところがその後、タマオシコガネ自体にスカラベの霊力があると考えられるようになり、不妊症に悩む女性たちはタマオシコガネの粉末を水に溶いて飲んでいたそうだ。
 
エジプトでは、特にお守りに対する信仰が盛んだったみたい。女性たちは動物の彫刻を多産の女神のシンボルとして身につけたり、老若男女を問わず、幾つもお守りや護符を身に着けていたんだって。かの有名なツタンカーメンのミイラは、なんと150個ものお守りを帯に付けていたっていうから、スゴイよね。
 
お守りは身に着けたり持ち歩いたりするのが一般的だが、数珠のようにアクセサリーとしての効果を兼ねているものもある。と言うより、アクセサリーがそもそもお守りから来ているといったほうが正しいのかもしれない。
 
そう言えば、ちょっとおもしろいお守りを見たことがある。お守りがキーホルダーになっているんだけど、中にはなんとコンドームが入っているのだ。コンドームの専門店で見つけたんだけど、これぞ妊娠を防ぐお守りって感じでナイス・アイデアだよね。
 
お守りの中には、形のないお守りもある。呪文を書き写した護符を水で洗って、そのインクが溶け出た水を飲むっていうお守りもあったんだって。ちょっとおもしろいよね。
 
大事なお守りを身に着けていると安心するように、人間には「守ってもらいたい願望」があるんじゃないかと思う。
「一生、お前のことを守ってやるからな」
な〜んて結婚前カッコいいこと口では言ってても、結婚後‥‥どうですかね?
 
せっかく生まれたときから自分のことを守ってくれる干支の神将がいるんだから、この際、幸せのために応援してもらったら。